「子供 発疹」 「子供 湿疹」 「子供 口の周り 赤み」 「子供 ただれ」 「子供 食べこぼし」
「子供 ステロイド」 「子供 皮膚科」 などなど。
まだ小さいお子さんをお持ちの方であれば、検索したことがあるのではないでしょうか。
実は私もそのうちの1人です。
我が家の子供は現在2歳。
皮膚があまり強いほうではないです。(子供はそういう子が多いのでしょうか?)
最初は頭皮に、その後は体幹や口の周囲に赤く発疹が出るようになりました。
食べこぼしと言われ続けていたが、実は口囲皮膚炎だった

2025年5月 口囲皮膚炎診断時

2025年9月 口囲皮膚炎治療終了後
子供の皮膚症状、小児科・皮膚科どちらに行く?
頭皮に発疹。
初めての子供、皮膚症状での受診。
子供だし小児科?(家の近くにありました)
それとも皮膚科?
初めてともなると、どこにかかったら良いかもあたふた。
結論からいうと、我が家の場合は 皮膚科 が合っていました。
先に家の近くの小児科に連絡してみたのですが
「見れないかもしれないけれど、一応来てみてください」と言ってくださったので受診。
頭皮にリドメックスコーワローションを処方していただきました。
(2023年8月)
ただ、治らなければ皮膚科にかかってみてくださいと言われました。
皮膚科での処方薬
小児科受診後、やはりなかなか症状が改善されず、皮膚科受診。
我が家の場合、ステロイドに対してはそこまで拒否はなく、
治ってくれればいいなと思っていましたので、薬についてはとくに意見はありませんでした。
以前小児科にかかって薬をもらったが、頭皮の発疹が治らないことを相談。
問診、診察をしていただき、出た薬は
リンデロンVGローションでした。
(2023年9月)
ここから、長い治療の始まりだったのです。
皮膚科受診が続く
処方後定期的に受診をしていました。
そのうちに体幹にも発疹が出るようになりました。
子供は保湿も大切ということで、保湿と体幹に新たな処方が追加になります。
ヘパリン類似物質油性クリーム
ボアラ軟膏
(2023年9月)
毛髪が増えたからなのか、いつの間にか頭皮の発疹があまり気にならなくなりました。
相談したところ、リンデロンVGローションからエクラーローションに変更となります。
(2023年10月)
その後は症状がなくなり、処方は止まりました。
2024年2月頃より、口の周りの発疹が気になるようになりました。
定期的に皮膚科には受診していたので、相談しました。
子供なので、食べこぼしで発疹が出ているのでしょう。
ロコイド軟膏が処方になります。
よく聞く軟膏かなと思います。
その後に保護目的でプロペトも処方になっています。
繰り返す口の周りの発疹、1年以上の通院
皮膚科にしばらく通っていたのですが、体や頭皮は目立たなくなっても、
口の周りは良くなって、悪くなってを繰り返す。
良くなったなと思えば、また出てきます。
処方が出始めたときは確かに食べこぼしも多かった。
お菓子を口の周りにつけていることもありましたし、頻回に授乳もしていた。
当初は食べこぼしが原因だったかもしれない。
でも最近はどうだろう。口の周りを拭くようにはしていたし、授乳も以前より減っている。
それなのに改善されない。ずっと同じことの繰り返し。
ほとんど同じ処方の継続。
気付けば、もう1年以上、皮膚科に通っていたのです。
ふと、この子はずっと薬を塗り続ける生活なのか。
と思いました。
ステロイドを塗ることに、抵抗はないけれど…
塗って一時的に良くなっているだけではないだろうか、と。
受診の際に、ステロイドを塗っていて大丈夫なのかと質問してみました。
そして、食べこぼしと言われ続けているけれど…そんなに食べこぼしが多いわけでもないのです。
とやんわりと伝えてみました。
でも
「やはり、食べこぼしかなと思います」とのこと。
ではもう少し強いステロイドと、抗生物質などを出してみましょうということで
リンデロンVG軟膏
レボセチリジン塩酸塩シロップ
セフジニル細粒の処方になりました。
(2025年5月)
そうなのかぁ?と思い帰宅したのですが、
やはり、どこかに違和感。
さらに強いステロイド?抗生物質?
幸いにも職業柄周囲には薬剤師の知人もいましたので、相談してみました。
やはり、処方薬に違和感があるとのこと。
以前子供の健診の際に、
皮膚科は合う合わないがあるので、自分に合ったところを見つけることが大事と言われました。
その時、ちょうどインターネットでも検索をしていて、「口囲皮膚炎」という病気があることを知りました。
我が子の症状に似ている。
でもインターネットで調べても、自分の症状とついつい重ねてしまうところがあると思うんです。
だから正確な診断を受けないことには分からないですし、もしかすると今の皮膚科の診断があっているかもしれない。
知人の後押しもあり、思い切って皮膚科を変えることにしました。
皮膚科変更、口囲皮膚炎の診断
受診した翌日に、皮膚科を変更し受診しました。
いわゆるセカンドオピニオンです。
私が以前働いていた総合病院にいた皮膚科の先生が開業されているところにしました。
合う合わないはあると記載しましたが、少しでも知っている先生(相手は知らないです)で
周りにも通っているひとが多かったので選んでみました。
こちらはスマートフォンから当日の予約のできる皮膚科でした。
混んでいましたが予約して受診。
診察室に入ったところ、先生も驚いた様子。
これまでの経緯も説明しました。
「これは~…口囲皮膚炎ですね。子供の場合、おっしゃる通り、食べこぼしで発疹が出ることもあるんです。
でもこれは違う。口囲皮膚炎と言って(紙に病名を書いてくれました)、薬をやめる必要があります。そして、長くかかります。頑張らなくてはなりません。一度薬をやめるので、症状が悪化します。そこからまた改善していきます。大変だけど、頑張りましょう」と。
ロコイド軟膏をやめる必要があるとのことでした。
どこか、安心しました。
原因が分かった、良かった。そんな気持ちでした。
子供は痒みや痛みがなさそうでしたので、そこだけが救いでした。
もっと早く、気付いてあげられれば良かったと思いました。
そして、顔に痕が残らないかと聞いたのですが、大丈夫ですとのことでした。
ロコイド軟膏にかわって、フシジンレオ軟膏が処方になります。
フシジンレオ軟膏を塗布後、持っているプロペトで保護するかたちになりました。
(2025年5月)
この時期はお店の店員さんにも「大丈夫かい」と言われるほど発疹がひどかったです。
診断~治療 期間は3か月
軟膏が変更になって、やはり最初はロコイド軟膏(ステロイド)を止めたためか
リバウンドというのでしょうか、症状が悪化しました。
しかし、徐々に落ち着き、今ではすっかり綺麗になりました。
2025年8月、受診したところ、フシジンレオ軟膏は止まりました。
今は保湿剤をもらうのに受診はしていますが、顔はすっかり良くなりました。
正直、もっと期間がかかると思いました。
今回の経験から、適切な診断、治療は大切なんだと思いました。
あと違和感。
私は以前看護師をしていましたが、口囲皮膚炎という疾患を知りませんでした。
(もっていた皮膚科の参考書もぱらっと目を通したけど見つけられず。)
でも、このままで本当にいいのか?という疑問はあったので、放置しなくて良かったと思っています。
あのままずっと同じ治療をしていたら、良くなって悪くなってを繰り返していたかもしれません。
もちろん、最初の皮膚科がダメだったというわけではないです。
先生、看護師さん、受付のスタッフの方、皆さん一生懸命に関わってくれていました。
ただ、この症状に対して我が子には合わなかっただけ。
現にすごく混んでいましたし、そこが合う患者さんもいるのです。
また、ステロイドの使用に関しても、私個人の意見としては反対ではありません。
適切に使うのであれば問題ないと思います。
最後のなりますが、もしお子さんや身近な方で同じような症状で悩んでいる方がいらっしゃるのでしたら
こういう症状もあるんだなと少しでもお役に立てると良いと思います。