私は、整形外科での勤務が一番長かったです。
やはり整形外科=骨折・怪我のイメージが強いかなぁと思います。
ここでは骨折について簡単にまとめてみました。
骨折とは
骨の組織が何らかの外力によって、骨が変形・破壊される外傷。
骨の構造の連続性が断たれた状態のこと。
骨が割れたり、ひびが入ったりするものであり、ひびも骨折の一種。
完全骨折:骨の連続性が完全に断たれた状態のもの
不全骨折(不完全骨折):部分的に骨の連続性が断たれたもの、ひび
骨折の種類
- 大腿骨頸部骨折
- 大腿骨転子部骨折
- 大腿骨骨幹部骨折
- 骨盤骨折
- 踵骨骨折
- 足関節の骨折
- 膝蓋骨骨折
- 上腕骨骨折
- 橈骨遠位端骨折
- 肘頭骨折
記載すると限りがないです。
多かったのは大腿骨頸部骨折・大腿骨転子部骨折・橈骨遠位端骨折でした。
治療方法
骨折の治療とは、保存療法・手術療法です。
私が勤務していたところは急性期の病院であり、手術療法が多かったです。
大体毎日手術があるような状態でした。
手術→リハビリテーション→退院or転院という流れが多かったです。
主に、骨折で入院となる患者様は転倒受傷などで緊急の入院が多かったです。
そのため、入院と同時に手術に備えての準備もしていました。
たとえば、内服をしているか、血液をサラサラにするお薬などを飲んでいる場合は
出血のリスクなども伴うため、内服を点滴に変更したりして、手術前に止めていくなど
対応をしていました。
保存療法というと、三角巾やギプスでの固定、牽引がありました。
また一定の期間、固定をしてから手術をするという流れもあります。
手術後は、リハビリテーションを行い、手術内容やリハビリ状況、家族の受け入れ状態などにより
退院・転院となります。
クリニカルパスを使用していることも多かったです。
手術部位などによって入院期間は様々です。
超音波骨折療法
超音波骨折療法とは、超音波を骨折部位に当てて、骨形成を促進し、治癒を促すものです。
機械の名称はアクセラスといっていました。
こちらは、手術後、骨折部位に医師がマーキングをして、そこにブローブ固定バンドを装着し、
ブローブに治療用ゲルを乗せ、機械を起動させます。
私が勤務していた頃は、1日1回、20分間の治療で、時間は決められておりませんでしたが、
忘れないように、患者様のスケジュールに合わせて、各々組み込んだりしていました。
1日に何回も行っても治療効果は得られません。
(たくさんやると効果がある!とかではないのです)
20分が経過する前に中断してしまった場合は、もう一度最初から20分間続けて行っていました。
たまに外れてしまったりして、エラーが起きていることもありましたので、時々確認が必要です。
ちなみに、超音波出力は骨折部の深さに応じて30mW/㎠、60mW/㎠の2種類があります。
30が上肢など上のほう、60が下肢が多かったですが、医師に確認が必要です。
退院後もレンタルしてもらって、自宅で行っていただく患者様も多かったので、
使用方法など入院中から指導したり、トラブルがあったときの対応や、返却方法についても説明していました。