新人看護師として働き始めて、そろそろ半年。
入職した頃より仕事の流れがわかってきた一方で、
「覚えることが多くて大変」
「教えてもらったことを忘れてしまう」
「仕事の抜け漏れがないか不安」
「もっと効率よく仕事を覚えたい」
このように悩んでいる新人看護師さんもいるのではないでしょうか。
看護師の仕事は、患者さんのケアだけではありません。
検査や処置の準備、薬の確認、看護記録、申し送りなど、勤務する病棟や勤務帯によってさまざまな業務があります。
さらに、新人の頃は初めて経験することも多く、すべてを頭の中だけで覚えるのは簡単ではありません。
私も新人看護師として働き始めた頃は、覚えることの多さに苦労しました。
そこで今回は、総合病院の病棟で看護師として勤務していた私が、新人時代から退職するまで実践していた仕事の覚え方をご紹介します。
私が特に役立ったのは、仕事の流れを自分なりに整理して、チェックリストを作ることでした。
新人看護師さんや、看護師の仕事を効率よく進めたい方の参考になれば嬉しいです。
新人看護師は覚えることが多い
新人看護師として入職すると、仕事の流れや病棟のルールなど、覚えることがたくさんあります。
私も入職した当初は、先輩看護師について仕事を教えてもらいながら、一つずつ覚えていきました。
しかし、初めて聞くことばかりなので、一度教えてもらっただけでは覚えられないこともあります。
特に忙しい勤務中は、先輩に教えてもらいながら実際に業務を行うため、その場ではわかったつもりでも、後から「あれ、どうするんだっけ?」となることもありました。
そこで、私は教えてもらったことをできるだけメモするようにしていました。
まずは教えてもらったことをメモする
新人看護師の頃は、とにかく教えてもらったことをメモしていました。
例えば、
- その業務を行うタイミング
- 仕事の順番
- 準備するもの
- 終わった後に確認すること
- 注意点
- わからなかったこと
などです。
もちろん、忙しい勤務中にすべてを細かく書くことはできません。
聞きそびれてしまったり、後から疑問が出てきたりすることもあります。
そんなときは、もう一度先輩に確認します。
「前にも教えたよね?」
と言われることもあるかもしれません。
でも、新人看護師なら、わからないことがあって当然です。
特に患者さんの安全に関わることは、曖昧なまま進めないことが大切です。
私も新人の頃は、何度も確認しながら仕事を覚えていきました。
先輩によって仕事のやり方が違うこともあった
看護師としてしばらく働いていると、先輩によって仕事の進め方が違うことにも気づきます。
同じ業務でも、
「この先輩はこうしているけれど、別の先輩は違う方法でやっている」
ということもありました。
新人の頃は、どちらが正しいのかわからず戸惑うこともあります。
私も、先輩によって言っていることが違うときには迷いました。
そのため、基本的には病棟のマニュアルや決められた手順を確認することを意識していました。
先輩が経験から工夫していることもありますが、自己判断で手順を変えるのではなく、わからないことは確認しながら進めることが大切だと思います。
自宅で仕事の流れを整理する
勤務中にメモを取った後は、自宅で内容を整理することもありました。
これが結構大変でした。
初めての仕事でヘロヘロになって帰宅して、さらに勉強もしなければならない。
新人看護師の頃は、仕事だけでなく勉強も必要なので、毎日忙しかった記憶があります。
それでも、教えてもらったことをそのままにしておくと、次に同じ業務をするときに困ってしまいます。
そこで私は、メモした内容をパソコンで入力して、自分が後から見てわかるように仕事の流れを整理していました。
私が実践していた「業務チェックリスト」
私は、書いて覚えることや、終わったことを確認する方法が自分に合っていました。
そこで、Wordを使って仕事の流れをまとめ、チェックリストを作りました。
基本的には白黒のシンプルな資料にして、大切なところには赤色をつけるなど、自分が見やすいように工夫していました。
例えば夜勤の場合は、
- 夜勤開始後に行うこと
- 患者さんの状態確認
- その日の手術に向けた確認
- 朝に向けて準備すること
- 勤務終了前に確認すること
などを、時間の流れに沿って整理していました。
こうしておくと、「次は何をすればいいんだっけ?」と迷ったときにも確認できます。
実際に作っていた夜勤のチェックリスト
以前作っていたデータが少し残っていたので、当時のイメージが伝わるように、一部加工して紹介します。
実際はイラストとかもなく、スケジュールの流れをワードで打ち込んだものです。

※実際の患者さんの個人情報や、病院を特定できる情報などは掲載していません。
当時は3交代勤務の深夜帯で、その日の朝から始まる薬の準備や、手術に向けた確認など、さまざまな業務がありました。
例えば、私が働いていた病棟では、患者さんの状態や治療内容に応じて、薬の開始に関する確認が必要になることもありました。
また、その日の手術に必要な物品がそろっているかなど、夜勤帯で確認しておくこともありました。
このように、その病棟で忘れてはいけない業務を自分なりに整理して、チェックリストにしていました。
チェックリストはカードケースに入れて使っていた
チェックリストを作っただけでは、どこまで仕事を終えたのかわからなくなることがあります。
そこで私は、作成した用紙を印刷し、100円ショップで購入したA4サイズの硬質カードケースに入れて、バインダーに挟んで使用していました。
そして、ダーマトグラフを使って、終わったところを消していきました。
イメージとしては下の画像のような感じです。

仕事が一つ終わるたびに消していくので、
「ここまで終わった」
ということが目で見てわかります。
時間が経つにつれて、少しずつ項目が消えていくのが、私は結構好きでした。
勤務終了時にチェックリストがすべて消えていると、
「今日は抜けなく仕事ができたな」
と、ちょっとした達成感もありました。
もちろん、チェックリストを使えば絶対にミスがなくなるわけではありません。
患者さんの状態や急な対応によって、予定どおりに業務が進まないこともあります。
それでも、自分が行う業務を整理しておくことで、仕事の抜け漏れを防ぐための確認材料として役立っていました。
業務ごとにチェックリストを作り分けていた
私は、すべての業務を一つのチェックリストにまとめていたわけではありません。
業務やイベントごとに分けて作っていました。
例えば、
- 入院
- 手術前
- 手術後
- 退院
- 転院
- 転室
- 夜勤
- リーダー業務
などです。
また、整形外科の病棟で勤務していたため、整形外科特有の検査などについても、自分が必要だと思ったものを整理していました。
頻度が少ない業務は、久しぶりに担当すると「何を準備するんだっけ?」となることがあります。
そのため、必要な準備や確認事項をまとめておくと、次に担当するときにも確認しやすくなりました。
日勤の業務も自分なりに整理していた
日勤帯は、夜勤と比べると個人で行う業務が少ないこともありました。
私が働いていた病棟では、日勤帯では、薬の準備などリーダーが行ってくれることもありました。
そのため、日勤では、別のところで抜けてはいけないことをチェックリストに組み込んでいました。
例えば、
- 看護指示の変更
- 翌日の検査や処置
- 勤務終了前の確認事項
などです。
もちろん、実際の業務内容は病院や病棟によって違います。
ここで紹介しているものは、あくまで私が勤務していた病棟での一例です。
実際に業務を行う際は、勤務先のマニュアルや手順、先輩看護師からの指導を優先してください。
チェックリストは新人の頃から退職するまで使っていた
私が作ったチェックリストは、新人看護師の頃だけ使っていたわけではありません。
看護師を辞めるまで、その時々の業務に合わせて更新しながら使っていました。
新人の頃は、仕事の流れを覚えることが目的でした。
仕事に慣れてくると、新しい業務が増えたり、リーダー業務を担当したりするようになります。
そのたびに、
「これも入れておこう」
と思ったものを追加していきました。
反対に、必要なくなった項目は削除することもありました。
こうして、自分が使いやすいように少しずつ更新していきました。
看護師の仕事を覚えられないと悩んだら、自分に合った方法を探してみる
新人看護師の頃は、覚えることが多く、「なかなか仕事を覚えられない」と悩むこともあると思います。
私も最初から仕事をテキパキこなせていたわけではありません。
教えてもらったことをメモして、自宅で整理する。
そして、自分が忘れやすいことをチェックリストに追加する。
この繰り返しで、少しずつ自分なりの仕事の進め方を作っていきました。
私は「書く」「整理する」「チェックする」という方法が自分に合っていました。
でも、看護師によって仕事を覚えやすい方法は違います。
大切なのは、誰かの方法をそのまま真似することではなく、自分が仕事を覚えやすく、確認しやすい方法を見つけることだと思います。
まとめ|新人看護師の仕事の覚え方は、自分に合った方法を見つけよう
今回は、私が新人看護師の頃から退職するまで実践していた、仕事の覚え方についてご紹介しました。
私の場合は、
教えてもらったことをメモする
↓
自宅で仕事の流れを整理する
↓
業務ごとにチェックリストを作る
↓
終わった業務を消して確認する
↓
必要に応じてチェックリストを更新する
という方法で仕事を整理していました。
看護師の仕事は覚えることが多く、新人の頃は大変なこともたくさんあります。
何度も確認したり、失敗して落ち込んだりすることもあるかもしれません。
でも、少しずつ経験を積んでいくうちに、自分なりの仕事の進め方も見つかっていきます。
「仕事が覚えられない」と悩んでいる新人看護師さんがいたら、今回紹介したようなチェックリストを使った仕事の整理方法も、一つの方法として試してみてください。
私の経験が、新人看護師さんや仕事の進め方に悩んでいる看護師さんの参考になれば嬉しいです。
※本記事で紹介しているチェックリストは、筆者が看護師として勤務していた際に使用していたものです。実際の業務では、勤務先のマニュアルや手順、先輩看護師の指導を優先してください。患者さんの状態や治療内容によって対応は異なるため、自己判断で業務手順を変更しないようにしましょう。